PROJECT
STORY #03

新規プロジェクト始動。「言葉る」

企画からわずか20日間。
万博の舞台で、
ファッションショー実現。

(PROLOGUE)

言葉が、服になる。
それは、本を超えて
生きる
「出版」の
新しい形。

出版を手がけてきた22世紀アートが、その未来を見据えて生み出した答えが、アパレルブランド「Oniyanma」。
なぜ今、「言葉」を服にするのか。なぜ本ではなく、街へ出す必要があったのか。
この対談では、Oniyanma誕生の裏側と、言葉を“生きた表現”に変える挑戦の核心に迫ります。

(PROFILE)

  • 向田 翔一

    向田 翔一 株式会社22世紀アート 代表取締役
    1982年埼玉生まれ。2005年に株式会社ダンスミュージックレコードにバイヤー、プロデューサーとして就職。2014年に株式会社22世紀アートを設立する。
  • 齋藤 優華

    齋藤 優華 株式会社22世紀アート 広報
    1999年仙台生まれ。英文学科卒業後、モデル・キャスティングやアイドル活動を経て22世紀アートに入社。現在は、22世紀アート全体の広報を担っている。
  • Oniyanma編集者

    Oniyanma編集者 株式会社22世紀アート 編集者
    1982年沖縄生まれ。図書館勤務を経てデザイン・DTPから編集へ。書籍設計を軸に企画全般を担当し、22世紀アートに2020年10月〜2026年1月まで在籍。
  • Oniyanmaデザイナー

    Oniyanmaデザイナー 株式会社22世紀アート デザイナー
    1984年横浜生まれ。グラフィックデザイン専門学校卒業後、TV局関連美術会社で番組グラフィックを経験。現在は22世紀アートの書籍デザイナーとして活動している。

PROJECT STORY 03 TALK START

THEME - 01

Oniyanma、再始動。
万博のステージから
始まった挑戦。

向田 翔一
向田

実はOniyanmaという構想自体は、2018年ごろに一度動き出していたんです。当時、22世紀アート主催で行った文学賞の受賞作品をもとに、その表紙デザインをTシャツにしたのが最初の試みでした。ただ、当時はまだ「服屋さん以外でTシャツを買う」という発想が世の中にあまりなかった時代で、販売は著者周辺のファンにとどまり、いったん活動を休止することになりました。それでも、心のどこかでずっと“もう一度アパレル事業をやりたい”という気持ちがあって…。なぜなら、街を歩くと皆おしゃれなのに、Tシャツに書かれた言葉の意味を知っている人が意外と少ないことに気づいたから。私は言葉を扱う仕事をしているからこそ、日本語の美しさを、正しく、そして魅力的に伝えたい。」—その想いが、このプロジェクト再始動の原点でした。

齋藤 優華
齋藤

ちょうどその頃、私は大阪万博のファッションショーイベントの話を知り合いから聞いて、「アパレル事業を再開するなら、絶好の機会かもしれない」と思い、社長に紹介しました。そこから話が一気に進み、ブランドとして衣装提供を行うことになったんです。私自身もステージに立たせていただいたのですが、Oniyanmaというブランドはもちろん、22世紀アートを背負って着るような感覚で…本当に特別な体験なんだと心の底から感じました。しかも、万博の中でも一番大きなステージでの発表。Oniyanmaとして再び羽ばたくには、まさにふさわしい場所でした。

Oniyanmaデザイナー
デザイナー

本当にいい機会でしたよね。私はOniyanmaを再始動すると決めた向田さんの想いを受けて、ブランドをゼロから再構築しなければと思いました。単に服をつくるのではなく、「着る出版」という新しい形を社会に受け入れてもらうために、受注生産にこだわり、必要な分だけつくるサステナブルな仕組みを取り入れています。大量生産ではなく、“言葉を大切に届ける”という出版の姿勢をそのまま服づくりにも反映したいと思いました。

Oniyanma編集者
編集者

Oniyanmaは、まさに“本という形にとらわれない出版”の延長線上にありますよね。最初に話を聞いたとき、「これこそ22世紀アートらしい挑戦だな」と思いました。ただ…スケジュールがとてもタイトでしたね(笑)。

齋藤 優華
齋藤

企画が立ち上がってから、準備期間が20日しかなかったですもんね。1日3回ぐらいミーティングを重ねていたのは、いい思い出です(笑)。

THEME - 02

Oniyanmaは、
“人が
完成させるデザイン”だ。

向田 翔一
向田

今回、デザイン面では黒いTシャツをベースにしました。これは、美術館とギャラリーの違いにヒントを得ているんです。白い壁に飾られる美術館は「作品を守る場所」ですが、ギャラリーはもっと開かれていて、人が作品のすぐそばで感じ取れる場所。言葉も同じで、誰かの心の中に置かれる“日常のアート”であってほしい。だから、あえてギャラリーのような“黒”を選びました。暗い背景のほうが、言葉の存在感がより際立つ気がしたんです。

齋藤 優華
齋藤

なるほど。確かに、黒って言葉を引き締めて見せてくれますよね。

向田 翔一
向田

そうなんです。しかも、実用的な意味でも黒は汚れにくく、長く着られる。だからこそ、アートとしても日常着としても成立する一枚にしたかったんです。制作段階では「言葉を乗せただけのデザインだし、普通かもな」と思っていたんですが、完成した実物を人が着ているのを見た瞬間、「これはかっこいい」と感じました。服だけで見るのと、着る人を含めて見るのとではまるで違う。“人が完成させるデザイン”なんだと実感しましたね。これも全てデザイナーの工夫のおかげだと思っています。

齋藤 優華
齋藤

確かに、人が着たときの存在感ってまったく違いますよね。

Oniyanmaデザイナー
デザイナー

ありがとうございます。私もまさに、“人が着て初めて完成する服”を意識して制作しました。そのために、プリントの配置や文字の余白の取り方をミリ単位で調整し、動いたときに言葉が自然に呼吸するように見えるよう工夫したんです。

Oniyanma編集者
編集者

呼吸する—いい表現ですね。まさにそんな印象でした。

Oniyanmaデザイナー
デザイナー

ありがとうございます。Tシャツって、平面で見ればただの布なんですけど、人が袖を通すことで立体的に変わる。その変化こそがデザインの魅力であり、着る人の感情まで含めた“3次元の作品”にしたいと思いました。

齋藤 優華
齋藤

なるほど。万博のランウェイでモデルの方々が着た瞬間、その“活きたデザイン”が一気に伝わりましたよね。どのモデルさんも「これ、かっこいい!」と声を上げてくれて。Tシャツというよりも、言葉を纏ったアート作品のようでした。

向田 翔一
向田

そうでしたね。ただ見せるのではなく“感じさせる”。まさに、Oniyanmaらしい表現だと思いました。

THEME - 03

“着る言葉”がつくる、
新しい読書体験。

齋藤 優華
齋藤

実際にステージでTシャツを着たとき、「言葉を声にしなくても伝えられる」って、すごいことだなと感じたんです。たとえば、街を歩く姿そのものがメッセージになる。“言葉を身に纏って生きる”という行為自体が、自分の想いを静かに発信しているようで。それがTシャツの持つ表現の可能性だと思いました。

向田 翔一
向田

そういうところに、書籍から言葉が飛び出していく意味がある。

Oniyanma編集者
編集者

そうですよね。本の中の文字が平面なら、Tシャツという形になった瞬間に立体になる。つまり、言葉がページから抜け出して、日常の風景の中を歩き出すような感覚です。だから私は、街を行く人が“ふと目にして心が動く”ような言葉を選ぶことを意識しています。難しい表現よりも、直感的に伝わる言葉。たとえば一瞬だけ目にしても、どこかに残るような—。

齋藤 優華
齋藤

わかります。無意識のうちに印象に残って、「あの言葉、何だったんだろう」って後から思い出すような。

Oniyanmaデザイナー
デザイナー

そうですね。Tシャツって、読むものじゃなく“感じるもの”になっていくと思うんです。たとえば、着る人の歩き方や表情、季節の空気によって、同じ言葉でも見え方が変わる。汗を吸ったり、風に揺れたりする中で、その人の体温や時間を纏っていく。そしてもう一つは、着る人自身の気持ちが変わること。自分で選んだ言葉を纏うと、自然と背筋が伸びたり、前向きな気持ちになったりする。そんな“心のスイッチ”としての力もあると思います。

向田 翔一
向田

たしかに。自分が信じたい言葉を選んで着ることで、気持ちまで整う感覚ってありますよね。言葉が服になって、人の内面にまで作用する—それがOniyanmaの面白さだと思います。

齋藤 優華
齋藤

はい。これまで本を通してしか出会えなかった言葉が、街で出会えるようになる。それはまさに、“文化が街に繰り出す”ということだと思います。

THEME - 04

言葉が旅をする未来へ。

向田 翔一
向田

Oniyanmaのこれからは、文学だけにとどまりません。音楽家の歌詞や、料理人の言葉、職人の哲学……言葉を持つあらゆる表現者の想いをTシャツにしていきたいんです。そして海外でも、「Words Never Die(言葉は生き続ける)」というテーマでリアル展示を行う構想があります。すでに海外に普及している日本語「WABI」「ZEN」「IKI」のように、Oniyanmaの言葉も“日本の美意識”として世界で共感を得られるようにしていきたいですね。

Oniyanmaデザイナー
デザイナー

それはすごくいいですね。デザイナーとしても、「言葉を纏う」というテーマで、Tシャツに限らず、あらゆる体験の設計に挑戦していきたいと思っています。たとえば、街のギャラリーや書店の一角でPOP UPを開いたり、実際に手で触れて、感じられるような空間をつくりたい。言葉が人と人をつなぐ“リアルな瞬間”を、デザインでも生み出せたらと思います。

齋藤 優華
齋藤

なるほど。私は、書店での取り扱いや、著者の本とTシャツを一緒に並べる展示など、“本を読む前に言葉に出会う場所”をもっと増やしていきたいと思っています。言葉とファッション、読者と著者—そのすべてをつなぐブランドでありたいです。

Oniyanma編集者
編集者

皆さんの構想を聞いて、私もワクワクします。Oniyanmaの魅力は、誰かの言葉が、見る人の心に“そっと触れる瞬間”にあると思うんです。ふと目に入った言葉に共感したり、少し勇気をもらったり—そんな小さな気づきの連続が、人の毎日を少しだけ明るくする。そんな“言葉が旅をする”世界をこれからも広げていきたいです。

向田 翔一
向田

Oniyanmaは、“読めるファッション”として生まれましたが、それは同時に「人と人が言葉を通じて出会う」ためのプロジェクトでもあります。これからも、勢いを緩めることなく、言葉を世界に羽ばたかせていきたいですね。

EPILOGUE

Oniyanmaの服に正解はありません。
言葉を選び、纏う人の数だけ、
意味は少しずつ変わっていきます。
誰かの言葉が、誰かの日常に溶け込み、
ふと背中を押す。
そんな瞬間を増やすために、
Oniyanmaはこれからも歩みを止めません。
言葉が生き続ける場所を、
街の中につくり続けていきます。

(著書紹介) PUBLICATIONS

  • 言葉を纏うアパレル
    『Oniyanma』を世界初披露

    「読む」から「纏う」へ。出版の枠を拡張する試みとして、アパレルブランド『Oniyanma』を展開。2025年の大阪・関西万博の公式イベント内ファッションショーにて、出版×ファッションという新たな表現を世界に向けて発表しました。

PROJECT #01

経営コンサルタントとして65歳独立

出版を機に人脈と
信頼が広がり、
年間600万円の
コンサル依頼を獲得。

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